『あなたの脳のしつけ方』要約【朗報:努力しなくていいらしい】

青春文庫の『あなたの脳のしつけ方 目からウロコの「実践」脳科学』を読みました。
この記事では、その要約をご紹介します。

  • 本を全部読むのはめんどくさいから要約だけ知りたい
  • 話のネタ探しをしている

といった人はどうぞ。
またこの記事では、私が一番気になった「努力のしつけ方」というところを軸に要約しているので、

 

努力って素晴らしいよね!

 

と思ってる人も、この記事を読むことで考え方がかわるかもしれません。

本書の概要

本書は、脳科学者の中野信子さんの著書です。
まず、中野信子さんの経歴を見てみましょう。

東京大学工学部応用化学科を1998年に卒業。 東京大学大学院工学系研究科修士課程、東京大学大学院医学系研究科医科学専攻修士課程を2004年に修了。 東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程を2008年に修了。博士論文「高次聴覚認知における知覚的範疇化の神経機構 fMRI・TMSによる複合的検討」で博士(医学)の学位を取得[1]。 フランス国立研究所ニューロスピン(NeuroSpin。高磁場MRI研究センター)に博士研究員として2008年から2010年まで勤務。2013年、東日本国際大学客員教授。横浜市立大学客員准教授(2015年10月まで)。2015年、東日本国際大学特任教授に就任、現在に至る。東日本国際大学での主要担当科目は「脳科学基礎論」。

東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程を2008年に修了。博士論文「高次聴覚認知における知覚的範疇化の神経機構fMRI・TMSによる複合的検討」で博士(医学)の学位を取得。

Wikipedia

東大卒業後に東大の大学院で医学博士を修了。
MENSAという高IQの人がたくさんいる団体に所属していたこともある、とにかくめちゃくちゃ頭いい人!というのが経歴からわかります。
そのすごい脳科学の先生が、

  • 集中力
  • 記憶力
  • 判断力
  • モテ力
  • アイデア力
  • 努力
  • 強運力
  • 愛情力

の8つのそれぞれについて、脳のしつけ方を書いています。
「集中力をあげるにはどうするか」
「モテ力をあげるにはこういうのがおすすめだよ」
みたいなことが書かれています。
これだけ頭がいい人がいうことだから、さぞかしすごいことが書いてあるのだろうと思いますよね。
ところが、わりと自分でもできそうなことが書かれてあって驚きました。
特にLesson6の「努力のしつけ方」が私にとって有益だったので、その章を軸に全体をざっくりと要約していきます。

「努力=素晴らしいもの」という考えは間違い!?

中野先生は、「努力」というものにあまりポジティブなイメージを持っていないように思いました。
というか、努力できるかどうかはうまれつき決まっていて、その才能がない人はどうしたって努力できないんだとか。
そして、結果よりも努力することの方に重点を置くのはいかがなものかと苦言を呈しています。

努力できないのは脳の構造の問題

努力できる、というのは一種の才能だそうです。
才能というか、努力できる人は生まれつき脳が努力できる構造になっています。
逆に努力できない人は、努力できる人とは違う構造なので、どうしたって努力できない。
生まれつきの構造なので、これはもう変えようがない。
……とのこと。

努力には辛抱強さが必要

本書の中でも、エリート音楽家と一般的な音楽家の違いが書かれています。
エリート音楽家には、先天的な音楽センス以外に、ものすごい時間を練習に費やしているという共通点があります。
そしてこのものすごい練習時間に耐えられるような辛抱強さは、生まれつき遺伝子にプログラミングされているのです。
つまり、一般的な音楽家が努力していると思っていてもエリート音楽家よりもどうしても練習時間が足りないのは、その辛さに耐えられるようになっていないからです。

努力しないという才能

ただ、努力できない人には「努力しない才能」があります。
「努力しない才能」とは、どうやったら努力しないですむか、悪く言えばどうやればうまくさぼれるか工夫をするのが得意ということです。
コツコツとした作業がしんどいから自分で新しいシステムを作ったり、めんどくさいから効率が上がるように工夫したり。
努力できない人にはこういった工夫をする才能があり、努力できる人には工夫したりアイデアを思いついたりする才能は少ない。
だから、努力できない人は工夫する才能を伸ばすべきです。

努力しない才能を伸ばす

例えば私は天海祐希さんみたいになりたいんですが、これから努力したってあそこまで身長高くはなれないだろうし、顔つきも整形でもしない限りそこまで変えられないと思います。
容姿は努力してもどうにもならない、努力が実を結びにくいものの典型です。
では、努力できないならどうするか。
まずメイクを変えて、天海祐希さんに近づく工夫をします。
メイクの次はファッション、その次は仕草や話し方など、とにかく工夫して天海祐希さんに近づこうとします。
これで果たして天海祐希さんになれるのかといわれればそれはまた別問題だと思いますが、身長を伸ばすために牛乳を飲むという努力よりはずっと効率的で確実なはずです。

「努力」とは?

そこで、そもそも努力って何だろうと考えました。
それを考えるために、松下幸之助の言葉をご紹介します。

この言葉から考えると、雨が降ったときに傘をさして濡れないようにすることが創意工夫です。
努力できない人は、この創意工夫が得意です。
そして、どんな傘がいいだろうとか、塗れない傘の差し方はなんだろう?と考えるのが努力です。
こう考えると、工夫することは悪いことじゃないし、努力しない人がいるのもそこまで悪いことじゃないと思えます。
どちらがいいというより、自分にできる方法で雨に濡れないようにすればいいんです。

努力と我慢は別物

ここで間違えてはいけないのは、「努力」と「我慢」は違うものということです。
例えば、雨が降ってるのに傘もささずにただ濡れ続けていた人がいるとします。
いやだけど、しんどいけど、でも続ければ何か変わるはず……と思ってその人は雨にうたれ続けます。
この雨に打たれ続けることは、本人にとっては努力のつもりかもしれません。
でも、これは工夫でも努力でもなく、ただの我慢です。
そして私たちは、我慢を努力と勘違いしやすいといえます。
先ほどの例に当てはめると、雨に濡れている人は「しんどいけどやったのに、なんで評価されないんだ!」という気持ちになりやすいです。
努力には辛抱強さが必要ですが、その辛抱強さの部分だけを切り取ってしまうと、我慢を努力と勘違いしてしまうのです。
しかし現実では、我慢しても報われるとは限りません。

努力中毒にならないために

今まで続けてきたことは、努力でもなんでもなかった、なんてことがあるかもしれません。
要するに、雨に濡れ続けることは努力ではありません。
だから、ちゃんと努力できてるのかどうかを見直すのも大切だと思います。
そして、努力は素晴らしいという固定観念に縛られすぎて中毒にならないようにする必要があります。

自分を客観視する

努力かどうかは、自分を客観的に見ればわかります。
さっきの話だと、本人は気づいてなくても、周りの人は雨に濡れることの無意味さに気づいているはずです。
自分のことになるとわからなくなるけど、客観的に見ればよくわかる。
だから自分を客観視できるようにすれば、努力なのか我慢なのかがわかるはずです。

メタ認知は強運力をあげる

この、自分を客観的に見る力を「メタ認知」といいます。
自分はなんのために頑張っているのか、どういうゴールを目指しているのか。
これがわかれば、無駄な努力をしなくてすみます。
そして自分を客観視することができると、自分が得意なもの向いているものがわかって、勝てるゲームができる。
勝てるゲームができると、強運もつきます。
強運力をしつけるのにも、自分を客観視するのが大切です。

睡眠時間を確保する

次に睡眠時間を確保することも、努力かどうか判断するのに必要です。
ちゃんと睡眠をとると、脳が活性化します。
というのも、脳の中にある老廃物は寝ている間に排出されます。
睡眠時間が少ないと、脳にゴミがたくさんたまって脳の動きが鈍くなる。
脳が動きにくくなると、努力中毒になっているのかどうかの判断ができなくなります。
いくら自分を客観的に見れても、判断力が鈍っていては正しいジャッジができるかはわかりせん。

睡眠は判断力を高めるのにも有効

睡眠をちゃんととるのは、判断力をしつけるのにも効果的です。
ベストな睡眠時間は、もちろん個人差はあるので一概にはいえませんが、今までは8時間睡眠がよいというのが一般的でした。
しかし最近は、6~7時間睡眠が一番よいという説が有力になってきています。

自分の努力を振り返る

本書を読んで私は、「とにかくやればいい」「続けていればなんとかなる」という考えを改めなければならないなと実感しました。
努力ができない人もいて、努力だと思っているものが努力とは限らない。
そのことを考えながら、自分の努力について一度見直さなければならないなと思います。
この記事では「努力のしつけ方」を軸にまとめましたが、努力と強運力、努力と判断力は特につながりが深いことがわかりました。
また、記憶力や集中力など、ほかの章の内容もそれぞれつながっています。
要するに脳が活発に動くようにできれば、いわゆる「聞きわけのいい脳」になることができるというのが、この本のいいたいことなんだと思います。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。


あなたの脳のしつけ方 (青春文庫) [ 中野信子 ]




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