仕事辞めたいと思ったので精神科で診断書をもらったら結果的によかった話

本記事は、仕事辞めたいと思ったので精神科に行って診断書をもらった筆者の体験談を書いています。
仕事辞めたいと思ったときに、精神科で診断書をもらっておくメリットについても解説します。
仕事辞めたいと一人で悩んでしまっている人は、ぜひ参考にしてください。
仕事辞めたいので精神科で診断書をもらった結果

仕事辞めたいと悩んでいたとき、精神科で診断書をもらってよかった筆者の体験談をお伝えします。
- 傷病手当金を受給できた
- 仕事を辞める決心がついた
- 精神的にラクになれた
傷病手当金を受給できた
わたしは仕事を辞める前に精神科に行って診断書をもらったおかげで、傷病手当金を受給できました。
- 公的保険制度のひとつ
- 病気やケガで働けないときにもらえる給付金
- 支給金額は給与の3分の2
- 期間は最大18ヶ月
傷病手当金は、いわば働けなくなったときのセーフティネットです。
厚生労働省の調査では、傷病手当金は約25%の人が受給対象だといわれています。
けれどじっさいに傷病手当金を受給している人は、今のところ0.5%程度しかいません。

その理由はいくつか考えられるのですが、一番大きいのは知名度が低いことです。
傷病手当金は、申請されればされるほど行政が損をする仕組みになっています。
そのため行政から案内されることはなく、制度自体を知っている人がものすごく少ないです。
名前は聞いたことがあっても、申請条件についてくわしく知らない人も多いです。
先ほどのとおり、傷病手当金は病気やケガで働けなくなったときに受給できます。
ただしその範囲は幅広くゆるやかで、たとえば以下のような症状でも申請条件にあてはまります。

つまりストレス症状が出ていて、在職中に精神科に通院していた人であれば傷病手当金を受給できます。

わたしはストレス症状があり、なおかつ精神科に通院するという2つの条件をクリアしていたため、傷病手当金を受給できました。
仕事を辞める決心がついた
わたしは、精神科に通院する前からずっと仕事を辞めたいと思っていました。
でも、なかなか辞める決心がつきませんでした。
そんなときに精神科に行って、「いったん仕事から離れてみたら?」と言ってもらえました。
その言葉に背中をおされて、わたしは仕事を辞める決心がつきました。
診断書を出してもらえたことで、退職を申し出ても引き止められないだろうと思ったのもあります。
事実、診断書があったから即日退職ができました。
精神的にラクになれた
精神科で診断書をもらうことで、精神的にとてもラクになれました。
それは、前述したとおり、即日退職という選択肢ができたからです。
くわえて、処方された薬を飲むことでも精神的にラクになれました。
劇的に回復することは難しくても、処方された薬を飲めばストレス症状は軽減します。
わたしの場合は胃痛がなくなり、夜もだんだん眠れるようになりました。
しばらく固形物が食べられなかったのに通院後には食パンを食べられるようになり、うれしくて泣いてしまったことを今でも覚えています。
仕事辞めたいなら精神科に行く前にやっておくといいこと


仕事辞めたいと思ったら、精神科に行く前にやっておくといいことがあります。
それは、以下の3つです。
- 退職コンシェルジュに相談する
- 家族に相談する
- 会社に相談する
退職コンシェルジュに相談する
仕事辞めたいと思ったら、まずは退職コンシェルジュの社会保険給付金サポートの利用を検討してみてください。
社会保険給付金サポートとは、傷病手当金の申請をサポートしてくれるサービスです。
繰り返しになりますが、ストレス症状があって精神科に通院していればだれでも傷病手当金を受給できます。
しかし、傷病手当金の申請は複雑で難しいです。
ところが社会保険給付金サポートを利用すれば、専任のプロが傷病手当金の申請をサポートしてくれます。
このサポートを利用することで、本来受け取れるはずだった給付金が受け取れるようになります。
わたしも社会保険給付金サポートを利用して、傷病手当金を受給することができました。


傷病手当金を受給しているあいだは、お金の心配をせずに体とこころをゆっくり休められます。
社会保険給付金サポートについては下記記事でくわしく解説しているので、興味があったらどうぞ。


家族に相談する
仕事がツライと思ったら、家族にも相談しておくといいでしょう。
あまりにも症状がひどいときは、精神科に一緒についてきてもらうのも選択肢のひとつです。
精神的に追い詰められていると、自分の状態が見えなくなります。
身近な存在の家族・友人に客観的に判断してもらってから、精神科に行くかどうか決めるのもアリです。
相談できる人がいないときは、下記の公的機関に相談するのでもOKです。
匿名・無料で利用できる相談窓口
会社に相談する
相談できる環境があるなら、上司や担当部署に相談してみてください。
会社に相談すれば、休職や異動など、辞める以外の選択ができます。
余談ですが、わたしは精神的にボロボロだったためパワハラ上司と話せそうにはありませんでした。
なので、仕事関係の人には一切相談せずに辞めました。
あくまで相談できる環境があればすればいいだけで、ムリなら相談する必要はないでしょう。
仕事辞めたくて精神科で診断書をもらうメリット


仕事辞めたいときに精神科で診断書をもらうと、いくつかメリットがあります。
- 退職後の生活が安定する
- 失業手当が早くもらえる
- 堂々と休める
退職後の生活が安定する
仕事を辞める前に精神科で診断書をもらえれば、退職後の生活が安定します。
なぜなら、傷病手当金を受給できるからです。
金銭的に余裕がないと、精神的に安定するのは難しいです。
でも金銭的に余裕がもてれば、精神的にも余裕がうまれます。
在職中に精神科に通院することで退職後の選択肢が増え、安定した生活を送ることができます。
失業手当が早くもらえる
失業手当をもらうまでは、通常2〜3ヶ月くらいタイムラグがあります。
ですが、診断書があれば正当な理由がある退職とみなされます。
その結果タイムラグが短縮され、失業手当が早くもらえるようになります。
とはいえ、ほとんどの場合、失業手当は3ヶ月間程度しか受給できません。
正直なところ、失業手当だけでは退職後の生活を安定されるのはムリでしょう。
診断書をもらうメリットを享受したいなら、傷病手当金と失業手当を組み合わせるのがベストといえます。
堂々と休める
もし会社に相談できたなら、診断書があることで休職を選択できるようになります。
休職できなくても、診断書をもらっていれば誰かに文句をいわれることなく堂々と休めます。
わたしの経験則からいえば、精神的にしんどいときに急いで決断する必要はないと思っています。
だからいったん休職して、決断を先延ばしにすることも検討してみてください。
もちろん、退職の意思が固まっているなら退職してOKです。
仕事辞めたいならまずは相談しよう!


仕事を辞めたいと一人で悩んでいても、なにも解決しません。
まずは精神科・心療内科に行って、あなたの悩みを打ち明けてみてください。
もしかしたら、精神科に行くのはハードルが高いと感じるかもしれません。
だけど院内はほかの診療科と変わらないし、症状によってあなたが軽く見られることも決してありません。
自分の考えを伝えられるか不安なら、思ったことを事前にメモしておくといいでしょう。
精神科に行けば、今よりも気持ちがスッとラクになるはずです。
どうか一人で悩まず、早めにプロに相談してくださいね!